「白狐」NY公演レポート④

連日、オペラ「白狐」のリハーサルが続いています。

 

リハーサル会場は毎日場所が異なるものの概ねマンハッタン島の中で、宿泊する街の最寄駅から電車で約1時間〜1時間半をかけて通っています。夜コマの時は21時を過ぎてから電車に乗るため帰ったら23時を過ぎる時もあり、食生活や睡眠などコンディションにも注意しながら過ごしています。(観光だけの旅とは少し違いますね!)

 

 

リハーサルスケジュールはタイトなので、既に合唱団やアクション(殺陣)の共演者さんたちとも合流し、オケ合わせも実施されました。オーケストラは地元ニューヨークでフリーで活躍する奏者たちの集まりですが、さすがにニューヨークでプロ活動しているだけあって、個々の技術の高さは本当に素晴らしいと思います!慣れない日本の音楽スタイル(多くのメンバーにとっては新しいジャンルの音楽)にもすぐに順応していました、こういうシーンでもThe New Yorkを感じます!

 

 

殺陣(たて)のシーンでは、ハリウッドなどでもバリバリお仕事をされている香澄恭さんのリードのもと、彼女ご自身とお弟子さんのアクション俳優さんらも加わってスリリングな演技を披露され、劇中の大きなアクセントとなっています。また短い時間ながら児童合唱の登場シーンもあり、作曲の平井秀明さんによって観客を飽きさせない工夫が施されています。ニューヨーク在住の子供達の日本語による歌のシーンを見るだけでも、きっとお客さんはお喜びでしょうね!

 

 

残されたリハーサル時間は決して多くはありませんが、本番まで引き続き出演者みんなでクオリティを高めて行きたいと思います。

 

 

 

(※写真上:オケ合わせの様子。指揮は「白狐」の作曲者である平井秀明さん。   中:プロの俳優さんたちによる本格的な殺陣のシーンを自主練習するために中央でしゃがんでスマホ撮影中。   下:ニューヨーク在住の合唱の皆さんと初稽古。1番奥で腕を組んで立って歌っているのはソリストの長富将士さん。偶然同じ山口県出身で、この公演のために留学先のドイツから渡米されました。まだ20代の若さですが素晴らしいバリトンです!)