12/7(土)、8(日)と続けて、関西方面で「第九」でした。
まずは7日の土曜日に大阪市ザ・シンフォニーホールで、関西フィルハーモニー管弦楽団さん主催の「第九」が上演されました。スロヴァキア出身の指揮者マリオ・コシックさんは今回が初めての「第九」の演奏機会とのことでしたが、全て暗譜(=楽譜無し)で指揮され、ブライトコプフ版の楽譜に沿った鮮度の高い演奏解釈でオーケストラ、合唱、ソリストを導いてくれました。何度も歌っている作品ですが今回もまた新しい発見があって嬉しかったですね、既存の作品を何度も演奏するクラシック演奏家としての醍醐味を改めて感じさせてもらいました。ソリスト皆さんとも顔見知り、良く知る仲で、楽屋トークも大いに盛り上がりました!(笑)関西フィルハーモニーさんの素晴らしい音色と、最高のホールの響きで聴く「第九」は出演者としてももちろん、いち聴衆の気持ちでも存分に楽しませて頂きました。
大阪の終演後すぐに特急電車に乗って福井県小浜市へ。10年以上にわたって毎年「第九」のソロを歌わせてもらっている大切な場所です。こちらは合唱団(=小浜第九実行委員会)の主催で、昨年の30周年記念の節目を越えて次の10年に向けての新たな一歩となる公演となりました。(なお30周年を含むこれまでのご功績に対し、令和5年度の福井県文化功労賞を受賞されています!)前日の大阪と比べるとホールの響きはそれほど助けてくれない中でも、90名あまりの合唱の歌声からは昨年以上のボリュームとエネルギーを感じました。合唱、ソリストから指揮の古谷誠一先生への信頼も厚く、セントラル愛知交響楽団のオーケストラの演奏もこの演奏会の芸術的価値を高めてくれました。来年は12月14日(日)に上演予定とのことです、小浜市ご近在の皆さんは今からスケジュールを確保下さいませ!!(笑)
どちらの「第九」も演奏が終わった直後に大きな拍手と「ブラボー!」の掛け声を頂きました。演奏家にとって、満席の会場全体から拍手を頂く瞬間はまさにこの上無い”歓喜”の瞬間でもあります。たくさんのお客様を呼んで頂いたそれぞれの主催者様、どうもありがとうございました!
明日は東京の多摩市で今年最後の「第九」出演です。今夜のリハーサルに向けて今から諸々準備に取り掛かりますね!
(写真上:大阪市の「第九」。ソリストと指揮者、合唱指導の先生と。 下:小浜市の「第九」。同じくソリストと指揮者、合唱指導の先生お二人と。)