新国立劇場のロビーで

22日は新国立劇場のロビーでミニコンサートでした。

 

同劇場の2024〜2025年シーズンが10月3日の「夢遊病の女」で幕を開けることから、その現場でカヴァーキャストを務める2人で同演目からアリアと二重唱を歌いました。間近に迫る初日公演を前に、熱心なオペラファンの皆さんに向けて音楽ライターの井内美香さんが「オペラトーク」として指揮者のマウリツィオ・ベニーニさんやプリマドンナのクラウディア・ムスキオさん、テノールの主演を務めるアントニーノ・シラグーザさんを迎えて、インタビュー形式による3人からの貴重なお話をご披露してくれました。

 

 

トークコーナーの後に、一緒にカヴァーキャストを務めているソプラノの光岡暁恵さんとアリアを一曲ずつ、二重唱を一曲歌わせて頂きました。ピアノ伴奏は同劇場音楽ヘッドコーチの城谷正博さんで、曲の合間にはお客様向けに作品や楽曲の解説もして下さいました。客席がとても近くて(ホントに目の前!)なにかと緊張しましたが、「夢遊病の女」の、ベッリーニの美しい音楽を歌える喜びの方が大きかったように思います。

 

 

なお光岡さんとは12年前に、共に所属する藤原歌劇団の本公演でちょうどこの新国立劇場で一緒にこの作品を歌った間柄です(おそらくそれゆえにカヴァーキャストの依頼も頂けたのかなと推察)。聞くところによると新国立劇場の本公演では「夢遊病の女」どころかベッリーニの作品自体、上演するのは今回が全くの初めてとのこと。ひと足先にその素晴らしさに触れていた者としては新国立劇場がこうして上演に至ってくれたことをとてもありがたく、嬉しく思います。

 

 

素晴らしいカンパニーの中で、自分の愛する音楽に包まれて過ごす日もあと2週間余り。引き続き色々なことを吸収していきたいと思います。皆さんどうぞ「夢遊病の女」を聴きに新国立劇場へお越し下さい!

 

 

(写真は当日の様子。右上は指揮者のM.ベニーニさんと出演者3人、リハーサルの時に会場内にいらっしゃったので一緒に撮ってもらいました!「これぞイタリア人のベルカント!」と感じさせてくれる熟練のタクトで、毎日エネルギッシュに歌手とオーケストラを導いて下さっています。)