2/13(日)の最終日で、ついに「愛の妙薬」全4回が無事終了しました!
4回も本番が出来るという新国立劇場公演ならではの上演システムのおかげもあって、以前のブログにも書いた「毎回100点を狙い過ぎず、いい意味でリラックスして…」という当初のイメージ通り、最終日が一番落ち着いて舞台に臨むことが出来ました。それまでの回の反省点や課題を事前に確認しながら、緊張で舞い上がることなく最後まで丁寧に歌い演じられたかな、と思います。
舞台上でやるべきことはもちろん毎回同じなのですが、生の音楽ゆえのオーケストラとのテンポやタイミングの微妙な違いや、演技のちょっとした位置取りや間の取り方など、正に”舞台は生物(なまもの)”とあらためて感じながらの連続公演でした。何より1番の違いは舞台上からの”景色”で、ありがたいことに回を重ねるごとに客席の人数が増えて行って、コロナ禍にも関わらず最終日には本当にたくさんのお客様が劇場を満たして下さいました。出演者だけが見ることが出来たその景色は、きっといつまでも忘れられないものになると思います。ご来場頂いた皆さま、たくさんの拍手をありがとうございました!
本役での正式な出演依頼を引き受けて丁度1ヶ月、怒涛の新国立劇場デビュー公演となりましたが、素晴らしいカンパニー、素晴らしい共演者及びスタッフ皆様に支えられて幸せな日々でした。コロナ禍ゆえの思いがけない機会ということもあって、自分にとってかけがえの無い大きな経験となりました。無事終了することができ、関わった全ての方々に心から感謝したいと思います。
しっかり休んで(と言っても、すぐあさってにはコンサート出演ですが…笑)またいつの日かこの劇場からもお声がかかるよう、これからも頑張っていきたいと思います。
(※写真はカーテンコールの様子。ネモリーノはキャストの中で最後にコールされる役ですが、自分のレパートリーではほぼ唯一(=もし今後同じような出演機会があったとしても、最後にコールされるような役は無さそう)ということで、デビューにして最高のご褒美をもらえた気分でした!演目の巡り合わせの幸運にも感謝です。)