明日ゲネプロ、そして本番へ!

7日(月)に初日を迎える新国立劇場「愛の妙薬」は稽古も大詰めです!

 

 

今日は初めてオーケストラと合流、やっぱりオペラはオーケストラと一緒に歌うのが最高ですね!マスクこそ着用していましたが、東京交響楽団さんの素晴らしい響きに乗って気持ちよく歌うことが出来ました。明日がゲネプロ(衣装やメイクも本番どおりの最終稽古)なのに、ついつい飛ばして歌い過ぎてしまうくらいでした!

 

指揮者のガエターノ・デスピノーサさん(Gaetano D’Espinosa)はイタリア人なのでもちろんこのオペラもお手のもの…と思いきや!なんと「愛の妙薬」は今回初めて指揮するんだそうです!人気作品だけに少し意外でしたが、さすが母国語のオペラとあって歌詞に寄り添ったアプローチも自然で、リハーサルを重ねるごとにイタリア人らしい軽快さが発揮されて来ているように思います。「愛の妙薬」はスコア(楽譜)には”Melodramma=感傷的な恋愛劇”と表記されていますが、劇中ではコミカルで喜劇的なシーンも多く、登場人物も若さや快活なキャラクターを全面に押し出していることから、楽しく生き生きとした音楽が良く似合ういかにも「イタリア的な」作品だと思います。(ちなみにマエストロは「愛の妙薬」初日の前日まで、音楽的に対極にあるようなワーグナーのオペラ「さまよえるオランダ人」を新国立劇場で指揮されているのです!)

 

 

怒涛の稽古期間もあと1日。おかげさまで体調も崩すことなくここまで辿り着きました。あとはゲネプロでしっかり修正、確認して、一日休息日を挟んで月曜日に初日を迎えます。気を緩めること無く本番初日から最終日までコンディションを維持して、出演者みんなで素晴らしい舞台をお届け出来るよう頑張りたいと思います。イタリア人演出家らしい色彩豊かなステージは、きっと観る人の心を明るく楽しく照らしてくれることでしょう!10年以上も新国立劇場で再演され続けている人気の舞台を、皆様どうぞご覧下さい!

 

 

(※写真の多くは新国立劇場の公式Twitterから転載させて頂きました。中央は「愛の妙薬」の自分のスコア。)