今春のソロデビューCDリリースのため、19,20両日はホールで収録でした。
2日間にわたって神奈川県内の公共ホールを貸し切って、全30曲を収録しました。録音用の専用マイクや編集機材などがセッティングされた本格的な収録現場は初めてだったのですが、プロデューサーさんはじめスタッフ皆さんのプロフェッショナルなお仕事ぶりに刺激を受けながら、なんとか無事に予定通りの曲数を収めることが出来ました。
一発撮りのライブ録音と異なり、一回録音したらすぐ確認の視聴をして、細かな音程やリズム、歌詞の発音やニュアンスなどをチェックしてからまた同じ曲を録音する、という作業の繰り返しでした。よくあるホールの天井から吊り下げられた集音マイクでの録音と違うのは、口の目の前に集音マイクがあることから微妙な音程のズレや声に混ざったほんの少しの雑音も収録されてしまい、曲によっては何度も何度も撮り直すこともありました。基本的に最低2回は通して歌い、さらに微調整で何回か撮り直すという方式でしたので、2日間という短い期間ということで声(喉)にはかなりの負担がかかったのですが、2日目の最後の最後に全30曲の中の最も大曲を全て撮り直すという”試練”(笑)もなんとか乗り越え、自分なりに満足感を得られる結果となりました。せっかくのソロCDデビューですので、妥協せずに丁寧に仕上げられたことが何より嬉しいですね。
伴奏ピアノを務めてくれた秀平雄二さんが素晴らしい演奏で支えてくれました。もしご購入された方には、是非是非ピアノの妙技、美しい音色にもお耳を傾けて頂けたら幸いです。丸2日帯同して下さった調律師さんの隠れたサポートにも心から感謝です。
これまで何気なく聴いていたプロの歌手によるCDがこのようにして作られていたんだと身を持って分かると、それがいかに大変な事かを痛感しました。改めてプロフェッショナルな声楽家や演奏家を深くリスペクトすると共に、エンジニアさんなどCD製作のスタッフの方々の高度な専門技術や、収録に臨むプレーヤーへのプロデューサーさんの気配りなど、今回の経験を通して多くの事を学び、感じることが出来ました。携わって下さった皆さま本当にお疲れ様でした、ありがとうございました!
ところで、収録した内容は?…
…もちろん、リリースまでの秘密です!(笑)4月頃の発売予定です、どうぞご期待下さい!
(※写真は録音会場と収録の様子。右下がピアニストの秀平さんとスタッフの方々。これからも音源の編集やジャケット写真撮りなど、まだまだ作業は続きます!)