料理と音楽、明日は最高の組み合わせが待っています。
レストランはじめ飲食店内でのコンサートはこれまでも経験しましたが、フレンチ・レストランはこれが初めてです。愛知県豊橋市の「ボン・ファン」さんでのランチタイムコンサートを明日に控えて、自然と気分も高揚しています。(でもしっかり睡眠は取らねば!)
私の敬愛する作曲家ROSSINIは、特にオペラ絶筆後のそのグルメぶりが有名ですが、オペラ引退後に居を定めたフランス・パリでの彼自身による創作料理の数々は、単にいち音楽家の趣味に留まらない専門性と多様性があって大変興味深いものです(水谷彰良著「ロッシーニと料理」に詳しいのでご興味ある方はどうぞご一読あれ)。
”味覚”でお料理を楽しんだお客様がその余韻に浸りつつ、今度は”聴覚”でテノールの音楽を楽しんでもらえる・・・そうなればなんて素敵なことでしょう!
できることならお客になりたいものです、ただし歌手に自分は選びませんが(笑)。う~ん、B.GigliかF.Tagliaviniか、でもここはやっぱりG.Di Stefanoかな~!!
さて、写真は先日の山口県萩市でのコンサート帰りに買ったお土産です。情緒溢れる城下町の土塀と夏ミカンの組み合わせは、この歴史的名所のこの季節の見どころだそうです。
同県出身ながら離れた場所のため行く機会が無く、出身県でありながらも懐かしさと新鮮さの入り混じる思いでした。大人が楽しめる町、奥ゆかしさと物言わぬ誇りを感じる町でした。
明治維新あればこそ、こうして西洋の音楽を五線紙で歌い聴く事が出来ているのだと思うと、自然と感謝の気持ちが生まれてきました。
帰路のバスの車窓から赤瓦の屋根と段々畑を眺めながら、郷里の先人たちの偉業と、失意のうちに散って行った魂を讃えて手を合わせてきました。