来年3月上演予定の「静と義経」の関係者顔合わせがありました。
主催の日本オペラ協会は日本オペラ振興会に属する団体で、その名の通り日本のオペラ作品のみを専門的に上演しています。イタリアものを中心とする外国作品のみを扱う藤原歌劇団(同じく日本オペラ振興会内)とは区別化されていますが、オペラ上演時には藤原歌劇団の団員が多く参加していて、スタッフや事務方、稽古場なども含めて歌手以外の周りの環境も両団に共通しているため、そのチームワークの良さは抜群です。
今回の作品にはダブルキャストの両組合わせてなんと、40名もの出演者が参加します!40名がひしめく稽古場をイメージしただけでも、いかにこのオペラが大作か分かるというものですね。ちなみに今年の3月、つまり全開の同団本公演(※日本オペラ協会は基本的に1年に1作品を上演しています。)は「夕鶴」でしたが、その時の出演者はダブルキャスト両組でも8人でした(笑)。もちろん作品の質や価値は出演者の人数と比例するものではありませんが(例えば「夕鶴」が日本オペラの代表作であることに異論が出ることはありませんね)、今回は特別巨大な制作規模であることは間違いありません。
日本オペラ協会の60周年記念公演にもあたり、その継続的な文化貢献の実績の歴史と重みを感じます。メディアでも著名ななかにし礼さんの原作・台本に故三木稔が作曲した「静と義経」が田中祐子さんの指揮と馬場紀雄さんの演出に導かれて、今回が同団の記念碑的な舞台になることを想像しながら準備を進めていきたいと思います。皆さまどうぞご期待下さい!
(※写真最前列はなかにし礼さん、日本オペラ協会の郡愛子監督、指揮の田中さん、演出の馬場さん、所作演技指導の尾上菊紫郎さん。)