名古屋芸大オペラ「魔笛」の本番が近付いています。
教員としての立場もありますが、今回はいちOBとして、久しぶりに会う卒業生のみんなや現役学生たちと作る舞台を、リハーサルでもとても楽しんでします。加えて、この名作オペラをセリフも全てカット無しで上演できることが、大きなモチベーションになっています。
今年は自分の最近のレパートリーの中心である3作品、「魔笛」「セビリアの理髪師」「愛の妙薬」の全てに出演するという最高にラッキーな一年なのですが、その第一弾が今回の「魔笛」です。
タミーノ王子役は10回以上の出演経験がありますが、作品の性格から、原語(ドイツ語)だけでなく日本語での上演機会も多いオペラです。セリフも含めると日本語訳に色々なバージョンがあるので、その度に歌詞やセリフを”暗記しなおす”というひと苦労が毎回の楽しみでもあり、悩みの種でもあります。たまっていく楽譜の種類も様々ですね。(※写真下は所蔵する「魔笛」の楽譜たち。)
オペラの主役である魔法の笛。そこから奏でられた魅力的な音によって、森の獣たちも穏やかになり、火や水の試練にも打ち勝つことが出来るのですが、音楽によって平和が訪れたり困難を乗り越える事ができるというストーリーに、いつも心から共感しています。
(※写真上はチョコレートのパッケージ。)