今年も無事、全ての公演に穴を空ける(=キャンセルする)ことなく仕事納めが出来ました。
今年は特にオペラ出演が充実していました。藤原歌劇団本公演では1月の「ファルスタッフ」(フェントン役)と7月の「ランスへの旅」(ベルフィオーレ約)に出演させて頂き、しかも2度とも巨匠アルベルト・ゼッダ先生の指揮のもとで歌う事が出来ました。厳しいリハーサルも含め、とても有意義な時間を享受できました。藤原関連では10月の香川県高松市での「愛の妙薬」(ネモリーノ役)も、この春に同団公演監督就任された折江忠道さんはじめ高橋薫子さん、東原貞彦さんという藤原歌劇団の花形歌手の方々と共演できた幸せな記憶です。西本智実さんプロデュース「蝶々夫人」(ゴロー役)では京都南座と新橋演舞場というオペラ劇場以外での華やかな舞台を楽しみました。群馬県大泉町の「セビリアの理髪師」(伯爵役)、京都の「愛の妙薬」(ネモリーノ役)、名古屋の「アンナ・ボレーナ(抜粋)」(パーシー卿役)などは限られた稽古回数でみんなで協力し合ってオペラ製作に取り組んだ公演でした。そして11月の大阪での「魔笛」(タミーノ役)の素敵な記憶は1ヶ月経った今も新鮮なままです。
合唱曲のソリストとしても多くの機会に恵まれ、特に自分のレパートリーの中心であるヘンデル、モーツァルト、ロッシーニらの作品がこの一年に演奏出来たのが嬉しかったですね。そしてレパートリーの中では特別な位置付けでもある「第九」でも、同一オケでの複数回公演も含めたくさんの感動を頂きました。また、初めてアマチュア合唱団の指揮をする機会もありました。
コンサートでは今年はワンマンでの機会が増え、自分ひとりで構成・実演する大変さと不安、一方で終演時の充足感・達成感を同時に強く感じるようになりました。それでも、もともと吹奏楽部ということもあってか一人よりもみんなで何かに取り組むことの方が好きなので、スタッフさんも帯同するおんかつ事業や門下生たちとの地域でのコンサートも楽しかったですね(打ち上げも含めて!笑)。
今年は2月に藤原歌劇団の岡山廣幸・前総監督(同団デビューのきっかけとなった恩人でもあります)が、5月には白寿の祖母が他界するということもあり、人の命や生き方について思いを巡らせる時間が多くなりました。30代の今はとにかく目の前にある事に全力投球、がむしゃらに音楽や舞台に取り組んでいく時期なのかなと思っています。健康に感謝しつつ、2016年も既に予定されている大きなプロジェクトをはじめ、益々充実した舞台を皆さんにご報告できるよう頑張ります!どうぞよいお年をお迎え下さい。
(※写真は12/25に行われた門下生発表会の打ち上げにて。毎年、この日でもないのにおじさんの誕生日を祝ってくれる、とってもイイ子たちです!)