大阪での「魔笛」は大成功!たくさんの新発見・再発見を与えてくれました。
タミーノ王子役はドイツ語のオペラ作品としては唯一のレパートリーとして、これまでも何度か出演を重ねてきましたが、また今回もこれまでとは違った解釈や視点を知ることが出来ました。これこそ自分がクラシック=古典を愛する理由の一つなのですが、同じ役を何度も何度も繰り返し歌い演じることのやりがいを改めて感じることが出来ました。
ホールオペラ形式ということで独特の舞台の環境の中、素晴らしいキャストの皆さん、鍛え抜かれた経験豊富なオーケストラと合唱の皆さんと共に、指揮者の河原忠之さんと演出の高岸未朝の元で今回ならではの特別な「魔笛」を上演することができました。
パパゲーノに代表される喜劇的で親しみやすい一面と、ザラストロはじめシリアスで重厚な物語の本筋とが絶妙に絡み合って織りなすこのオペラは、あらゆるレベルの観客を同時に満足させてくれる稀有な存在であり、まさに本番のいずみホールは大入り袋が配られるほどの満席のお客様で満たされました。
童子役に3人のカウンターテノールを配するなど各方面からも注目を浴びたこのプロダクションが、たくさんの笑顔と喜びで溢れた上演に至ったことを心から幸せに思い、参加出来た事に感謝の気持ちでいっぱいです!「このままどこかで再演できたらいいですねぇ・・・」との声がキャストの中からも多く聞こえてきましたが、それぐらい充足感に溢れた舞台だったという証拠ですよね!
余韻にまだまだ浸りつつ・・・今週末の「メサイア」の勉強にも取り掛かっています(笑)。
おおきに、大阪!!
(※写真上段・・・ゲネプロの様子/写真下・・・出演者皆さんと。衣装は自前です!)