2015年最初の舞台は東京文化会館!本番に向けて仕上げのリハーサルが続いています。
東京のウィークリーマンションの都合でなかなか更新出来ませんでしたが、気が付けばもう本番直前!稽古風景をお知らせすることもできず残念でしたが(すみません!)、順調に「ファルスタッフ」は仕上がってきています。
今日は自分の組のゲネプロ(すべて本番どおりの環境で行う総稽古)、これまでのリハで気になったことや本番に向けて心配な部分を今日全部”吐き出して”、憂いなくあさっての本番が迎えられたらと思います。
特にオーケストラが合流して、セットや衣装も本番通りになってからのここ数日のリハーサルでは、音楽面でも舞台面でも色々な場面でうまくいかないことがあるのですが、これまでの経験から「ゲネプロまでに失敗したところは本番うまくいく!」というジンクス?みたいなことがあるので、失敗を恐れずトライしていきたいと思います。(なお”稽古”のイタリア語は”Prova プローヴァ”ですが、この単語には英語の”Try トライ「試す/挑戦する」”の意味があります。稽古は挑戦の場、ということですね!)
それにしてもこの作品は本当に「特別」なオペラです。シェークスピアの原作、喜劇的であり哲学的であり、登場人物の個性、ヴェルディのオペラの中で”最もヴェルディらしくない”と言われる音楽の魅力・・・どこまでも興味は尽きません。
できることならこれが最後でなく(意外な事に藤原歌劇団としては初演だそうです)、これからも何度も出演を重ねてこの作品の神髄に近づいてみたいと強く思います。それほどまで、自分には一回のプロダクションでは計り知れない作品の楽しさと複雑さと奥行きを感じていますが、それこそまさに主役のジョン・ファルスタッフの人物そのものでもあるように思いますね。
マエストロ・ゼッダ指揮&東フィルさんによる最高の音楽、粟国淳さん演出の最高の舞台に乗って、藤原歌劇団の素晴らしい歌手たちが躍動することでしょう。皆様どうぞご期待下さい!
(※稽古場でのリハーサル風景。やや狭いスペースの稽古場から劇場に移って、今はさらに伸び伸びとリハーサルしています!)