中島基晴先生門下による長野県佐久市でのコンサートは大盛況でした!!
チケットが完売してお客様全員の入場が危ぶまれるほどの前評判で、恩師中島先生の地元でのコンサートが本当に地域の皆さんから待ち望まれていることに改めて感激しました。
”Amici Canto(アミーチ カント)”という名称で中島基晴先生の門下生が出演するコンサートにこれまでも何回か出演させて頂きましたが、毎度のごとく、いや今回はこれまで以上に、中島先生の魂と発声技術を受け継いだ素晴らしい歌手たちがそれぞれ熱い演奏を繰り広げて、まさに「競演」、火花散るコンサートとなって会場は大盛り上がりでした!
ステージに字幕は無く、MCも無く、プログラムに解説もありませんでした。2時間半の間ただひたすらに、代わる代わる歌い手がその「声」だけで全てを表現し、お客様は知った曲にも知らない曲にもじっと耳を凝らして聴いて頂き、演奏が終わると大きな拍手と歓声で心からの賛辞をステージ上の歌手に送って下さいました。
これこそが恩師中島先生の最も大切にされている、「人間の声の力、声の魅力」が伝わった瞬間だと思います。
自分で気が付くと音楽を理解しようとし過ぎたり、聴く人に分かって欲しいと思い過ぎたりする時があるのですが、改めて音楽は「感じる」ものだと強く思いました。歌詞がイタリア語で分からなくても、その声そのものが訴える「なにか」を、お客様は感じて下さったんじゃないかなと思います。そしてそのためには、歌い手自身が日々の精進と長年の鍛錬によって高いレベルで発声技術を習得してこそ、その「なにか」を伝えることができるのだろうと思います。
素晴らしい恩師に育ててもらったことに感謝して、もっともっと声の勉強をしたいと心から思いました。来週は今度は自分の生徒たちとコンサートですが、一生懸命勉強して若い彼らにも”中島イズム”(?)を伝えていけたらと思っています。
(※開場前のステージで。師匠をはじめ(!)いつまでもお茶目で明るい愛すべき「歌バカ」の皆さんばかりの門下です……笑)