明日3/29は「名古屋市立北高等学校音楽部 春の演奏会」に出演します。
ボブ・チルコットB.CHILCOTT作曲の『Requiem』のソロを歌います。初めての作品ですが、今日のリハーサルでも歌っていて気持ちのよい箇所がたくさんありました。スカラ座音楽院の学生時代、同じイギリスのベンジャミン・ブリテンB.BRITTENの合唱曲を数曲演奏しましたが、G.ホルストの『惑星』に代表されるように英国出身の作曲家に共通するどこか「宇宙的な雰囲気」はこの作品にも十分感じられ、音楽院時代の合唱の練習風景(”Solo risonanza!響きだけで!”が口癖の合唱指揮の先生でした)を思い出してしまいました。
名古屋市立北高等学校の学生たちの若いパワー&純粋な気持ちと、指導される先生の繊細かつスケールの大きな指揮が一つになって、明日はきっと気持ちのこもった「レクイエム=鎮魂歌」が演奏されることでしょう。震災の被災者に捧げられるこの演奏機会に参加させて頂くことに感謝しつつ、私も心をこめて歌おうと思います。(※詳細はschedule欄の該当チラシをご参照下さい。)
追記:宿泊したミラノのホテルの廊下に額入りでかけられていた昔のイタリアの新聞の表紙に偶然にも”RINASCIMENTO(再生、復興の意)”の文字が。買い物中に何気なく話した何人かのイタリア人店員さんからは日本の津波と震災への同情と、復興への応援の言葉をかけてもらいました。彼らの優しさに感謝です。