先週末の大坂の「イドメネオ」と福井県での「第九」のために利用した”電車たち”の写真です。
大坂環状線
東海道本線
特急きのさき号
小浜線
特急しらさぎ号
新幹線
名鉄犬山線
特に初めて行った福井県小浜市への電車の旅は印象的で、大坂で「イドメネオ」終演後すぐに会場を飛び出して、電車を4つ乗り継ぎ深夜23時半ごろ東舞鶴のホテルへ到着、翌朝タクシーで1時間移動して小浜の会場へ到着するという行程でした。
こうして振り返ると一見、大変なスケジュールにも見えるのですが(実際、本番用の大きな荷物を抱えての移動の上、あいにくの雨模様だったのでそれなりに大変ではありましたが)、色んな電車に乗り換えて初めて見る景色を車窓から眺めながらの旅は楽しくもあり、イタリア留学時代に同じく電車で色んな街に観光に行ったことも思い出したりしながら時間を過ごしていました。色んな街に行けるのはこのお仕事ならではの特権ですね!
それぞれの演奏会はどちらも充実した素晴らしい公演になりました。
「イドメネオ」ではたくさんの拍手を頂きました。主演の福井敬さんとは楽屋が同室だったので、色んな楽しいお話、ためになるテノールの話などを聞くことが出来ました。トップ歌手ばかりのキャストの皆さん、素晴らしいザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団、そして指揮者の大勝秀也さんとともに、音響の良いことで有名ないずみホールでモーツァルトの大作(4時間近くの演奏時間でした)に心酔しました。本当に感動的な音楽でした。
小浜市の「第九」はこれまで20回、ずっと日本語歌詞で歌われていたのを今回初めて原語のドイツ語で挑戦されたそうです。でもとても初めてとは思えないほど綺麗な発音で、打ち上げでの合唱団の皆さんの表情からは安堵感や達成感がひしひしと伝わってきました。ご指導された先生方のお力もどれ程のものだったか想像に難しくありませんね。小浜市の海産物のお土産を特別なご厚意で頂戴しました、本当においしかったです!!(笑)
そして、大学時代にオペラなどでずっとお世話になった、指揮者の古谷誠一先生とプロになって初共演が叶ったことが個人的には大きな喜びでした。15年かかりましたね……感無量。
さて間もなく年内の本番も終了ですが、また来年も色んな街、新しい土地で歌える機会が増えたらいいなと思います。