初めてのイタリア語版での『セヴィリャの理髪師』はやっぱり楽しかったです!
前日まで、沖縄は台風に脅かされて不安定な天候でしたが本番当日は快晴、南国らしい強い日差しと優しい風を感じながら会場入りしました。
「沖縄でオペラを根付かせたい、普及したい」という主催の山本令子さん(ご自身がロジーナ役を歌われました)の強いご希望で沖縄内外からキャストが集まり(男声陣は全員沖縄以外からの”外様”!)、合唱団の中にも東京や鹿児島から参加された方がたくさんいました。ご縁を頂けて本当に感謝です。(※写真は本番中の幕間でキャストの皆さんと。)
主役のフィガロを歌われた牧野正人さんをはじめ、声と演技を兼ね備えた素晴らしい歌手たちに囲まれて、勢いに乗せられるかのように楽しく伯爵を歌わせて頂きました。特に『理髪師』のような喜劇では「あ・うんの呼吸」や「空気感」が自然と発生するので、タイミングがピタッと合った時の快感はやはり格別でした!
最後の伯爵の大アリアも歌いました!レチタティーヴォとオーケストラの曲(二幕の「嵐」のシーン)が省略されたので、通常の公演よりも喉を休める時間が少なくて不安でしたが、最後までしっかり集中してコントロールできたことは次への収穫になりました。11月の名古屋での全曲完全版公演へのいいイメージになったように思います。
打ち上げでは沖縄の郷土料理をたっぷり頂きました。どれも本当においしくて、2年ぶりの沖縄の味を堪能できました。泡盛もおいしかったな~、でも味見したハブ酒は……うっぷ(汗) まだまだ「お子ちゃま」ですね(笑)
沖縄のゆっくりと流れる時間、人の温かさ、日差しと風に心奪われる4泊5日でした。みんなでROSSINIの音楽を楽しみ、初めて会った若い合唱のメンバーともよく笑った、幸せな数日間でした。また来るチャンスがあることを願って、いまからホテルのチェックアウトです!!