『トゥーランドット』まであと5日!

5月5日(日)の本番に向けて、いよいよ劇場で総仕上げのリハーサルです。

 

アイプラザ豊橋という会場で、つい先日ホールの客席や床を改装してリニューアルオープンしたそうです。一方、楽屋や通路は以前のままで、この会場のこれまでの歴史とこれからの未来とが同時に感じられる気がしています。

 

 

昨日までの週末は合唱もオーケストラも一緒にリハーサル。舞台にはセットが組まれ、本番用の大道具小道具も用意され、出演者は衣装やメイクも揃って、いよいよ今回のオペラの全貌が見えてきました。

 

 

オペラに出演していて、初めて実際のセットや本番と同じ様相の登場人物たちに囲まれるこの瞬間がいつも大好きです。(実際はここから数日間かけて、テストしながら手直しや微調整が加わっていきます。)

 

 

どの公演でもそうですが、今回も本番までは演出の「守秘義務」(笑)があるため写真は掲載できませんが、さすがに大作『トゥーランドット』、セットも衣装もメイクもとびきりのインパクトですね!!

 

 

キャストどうし、または合唱の方ともお互いの扮装に興味津々、自然とテンションも上がります!

 

 

ちなみに、自分の役である3大臣の”ポン”はと言うと・・・

 

 

☆○×△★!?

 

 

 

 

ああ~、本番が待ち遠しい!!早くお客様に見てほしいような、でも友人知人には絶対に見られたくないような・・・

 

 

とにかく、これまでの自分の全てのオペラ出演の中でも最高クラスの”強烈なキャラクター”に仕上げられていますので、どうぞオペラグラスや双眼鏡をご持参してお楽しみ下さい!!(この格好を披露して以降なぜか急に、合唱で出演する子供たちから声をかけられるようになりました・・・笑)

 

 

写真は色んな3大臣。演出によって様々ですが、カラフルな衣装と滑稽な表情からてひと目で分かる喜劇的なキャラクターの中に、共通してどこか”不気味さ”、”おぞましさ”を感じるように思います。トゥーランドットという恐ろしい姫とその圧政に苦しむ民衆から成るこの国で、3大臣はその地位や財産を獲得するためにピエロと同じく「仮面」で心を覆い隠し、野心と能力と権謀術数でこの複雑怪奇な宮殿において重要な立ち位置を占める・・・そしてその屈折したキャラクターはもはや飛び交う過去の王子たちの”亡霊”さえも操る・・・なんともドラマチックですね!!

 

 

 

 

さあ本番当日まであとわずか。栄養を十分摂って休息も取って、体調を整えつつ照準を合わせていきたいと思います。