“La cena e’ pronta!(お夕食が整いました!)”

オペラ関係者ならピンとくるかも?『椿姫』第2幕・第2場のセリフです。

「ラ チェーナ エ プロンタ!」と発音されるのですが、舞踏会のサロンで直前までの緊迫した場面に冷や水をかけるかのように唐突に召使によって発せられるこのセリフがなぜか私は大好きです。

 

 

昨日はコンサートの打ち合わせも兼ねて、敬愛する先輩オペラ歌手のお宅でお夕飯。手作り料理を堪能させて頂きました!(写真はほんの一部です、もちろんパスタもエスプレッソコーヒーも頂きました。イタリア国旗はご愛敬!)

 

他愛のない話からもちろんオペラ談義まで、いつも時が経つのを忘れて話に花を咲かせてしまいます。と言うのもついついお暇するのが遅い時間になってしまって毎回反省するので……

 

でもいつもここでは腹の底から笑い、音楽や発声について本音で意見を交わし、疑問や悩みがあれば腹蔵無しに打ち明けて相談に乗ってもらいます。むしろ「本当の事しか話さない場所」、とも言える特別な空間です。(自分が勝手にそう思っているだけですが!!)

 

それにしても、毎度毎度あまりにお料理がおいし過ぎるので、わざわざイタリアンレストランに行く気が失せるという気になるほど。実際ほとんど行かなくなっちゃいましたね!(笑)

 

 

 

先日は発声指導でご縁のある男声合唱団の団員の方が入院されている病院へお見舞いへ。突然の訪問にも関わらず快く迎え入れて頂き、入院の原因やその後の経過も伺いつつ、ご趣味である音楽や歌への思いもお話して下さいました。

 

個人的にも応援して頂いているのですが、自分の活動を通して音楽が、実際にこうして少し心身が弱った時に、癒しになったり励みになったりする力になるということを再認識することができました。お話を聞きながらなにか体の奥深くが熱くなるのを感じていました。必ずのご回復を信じて、いつでもお待ちしてますよ!!

 

大学では若い学生たちとレッスンやオペラの授業で向きあい、市民オペラのイタリア語発音指導に出向いたり、男声コーラスの発声指導でたくさんの人と接するわけですが、舞台の上からのパフォーマンスとはまた違った角度で、歌やオペラ、音楽を通じてお仕事させて頂くことを今さらながら幸せに思うこの頃です。2ヶ月に及んだ藤原歌劇団のオペラが終わり、間もなく再び上京してコンサートやオペラの稽古にまたしばらく没頭することになる狭間のこの1ヶ月間で、いろんな人と触れ合い、接することで英気を養えるように思います。

 

周りの人たちに支えられているからこそまた頑張れるいうもの。本当に感謝しています。