もうすぐギターでコンサート!

12日(水)はホテル内のチャペルでギターの弾き歌いです。

 

岐阜市の岐阜グランドホテルは一昨年に初めて同様のコンサートでお世話になり、今回が2度目の出演となります。ホテルの創立60周年ということで毎月様変わりでコンサートを連続開催されていて、年度末にあたる3月の今回がその大トリとのことでプレッシャーもあるのですが、ギター弾き歌いの時は普段と毛色の異なるプログラムを歌える楽しみも大きいですね。再びお声がけ頂いた岐阜グランドホテルさんに心より感謝申し上げます!

 

 

ギター弾き歌いのワンマンコンサートに臨む上で、事前に備えるのは「爪」と「専用の楽譜」。2月8日にオペラ公演が終わってから右手の爪を伸ばし始め、適当な長さに到達したらサンドペーパーで微調整し、演奏に必要な硬さ(強度)と保護のためにマニキュアを塗り続けます。この期間はピアノを弾くことはなるべく控え(爪が割れる可能性があるので)、料理やお皿を洗う時も細心の注意を払っています。

 

また楽譜は4ページ以上になると「譜めくり=楽譜をめくること」が不可能なので(ギターは両手で演奏するため)、自力で楽譜を短く編集し直すか、歌詞とコードネームだけの簡易楽譜を作って対応します。ポップスや歌謡曲、唱歌などはわりと大丈夫なのですが、オペラアリアやカンツォーネなどはギター伴奏に編曲することで楽曲の魅力が損なわれてしまわないよう、特に念入りに楽譜を作るようにしています。(アリアは基本的に原曲もギター伴奏かハープ伴奏の曲のみを取り上げています。)

 

 

そして本番で一番気を付けることはやはり「歌」ですね!あくまでも”オペラ歌手”として出演する以上、ギター演奏のことよりも、常にいい声で歌うことを最優先するようにしています。かなり高さのある「自分専用の椅子」を本番会場に持ち込んで、ギターを弾きながらでもしっかり体で声を支えられる姿勢になるよう心掛けています。また曲間のトークも含めてコンサート中は一切マイクは使わないので、まるでオペラの舞台でセリフを読む時のような声の圧力でトークしないと、すぐに声が掠れたり客席に言葉が聴き取りにくくなってしまいます。ピアニストがいないワンマンコンサートゆえの注意点があるのも、ギターのコンサートの時ならではの特別な心構えとなっています。

 

 

鵜飼いで有名な長良川のほとりの歴史あるホテルのチャペルで、お客様と素敵な時間が過ごせるよう本番までもうひと準備したいと思います。お耳馴染みの懐かしい曲もたくさん歌う予定です、クラシックギターとテノールの響きの調和をどうぞたっぷりとお楽しみ下さい!

 

 

 

(※写真左上:本番で使う椅子と譜面台とギター。その他必要な物は全て自家用車に積み込んで、自力で会場に持ち込みます!   左下:60周年を迎えた岐阜グランドホテルの外観。手前の川が長良川で、地元ではご当地ソングの「長良川艶歌 (唄/五木ひろし)」が有名です。前回に続いて今回も歌いますよ〜!   右上:本番会場のチャペル内観。   右下:同外観。)