大阪!カルミナ!興奮!

昨日のザ・シンフォニーホール(大阪市)は盛り上がりました!

 

飯森範親さんの指揮、日本センチュリー交響楽団さんによる二本立てプログラムで、前半はベートーヴェンの交響曲第五番『運命』を、そして後半はオルフのカンタータ『カルミナ・ブラーナ』を上演。お客様にとってはどちらも「待ってました!」という名曲ですので、自分の出番の『カルミナ・ブラーナ』が始まる前には、既に会場のボルテージがしっかり上がっていました!

 

 

『カルミナ・ブラーナ』は少年少女合唱団も含めた大規模な合唱に加えてオーケストラの編成も大きく、曲も大音量のものから独特のリズムが印象的なもの、耳を澄まして聴きたくなるような弱音のものなど、どの曲も個性的で終始聴く人の興味をそそる作品です。ドイツものを得意とされるマエストロに導かれて(すべて暗譜で指揮されていました!)、素晴らしいセンチュリー交響楽団さんのオーケストラと一緒にこの作品を上演出来たことを嬉しく思います。

 

 

テノール独唱はおそらく、オーケストラ奏者も含めた全出演者の中で最も演奏時間が短い(2分弱)ので恐縮ですが、3番まである有節ソロパートを1番をファルセット(裏声)、2番をナザーレ(鼻声)、3番をフルヴォイス(通常オペラなどで使う声)で、その歌詞の内容に合わせて使う声質を変えて歌わせて頂きました。良い意味で”異質な”この曲の雰囲気を精一杯表現してみましたが、この作品のソロを努める時の独特の緊張感と呆気なさ(ホントに出番が短いのです!)は、他のどの作品からも味わうことのない感覚です。今回はマエストロの希望により歌唱時の立ち位置やステージへの出ハケにもひと工夫あったので、出番が終わってステージ裏に無事戻って来た時には、色々とお世話になった裏方スタッフさんたちとも一緒に胸を撫で下ろしました。

 

 

終演後は立ち上がって拍手してくれるお客様もいらっしゃるほど、大きくて長いカーテンコールが続きました。まさに感動と興奮!拍手をもらう時の大阪すみよし少年少女合唱団の子供達の嬉しそうな表情が特に印象的でした、この日の盛大な拍手はきっといつまでも思い出に残ってくれるでしょうね!鍛え抜かれた合唱団も本当に素晴らしかったです、皆様お疲れ様でした!

 

 

この日の主催は会場となったザ・シンフォニーホールさん。上述した素晴らしい演奏内容はもちろん全て、全国に名高いこのホールの最上級の音響効果があってこそ完結されたもの。ありがたいことに年末にまた出演させて頂く予定があるので(さて、なんの作品でしょうね?笑)、その時もまた大きな感動と興奮を味わえるよう今から再訪を楽しみにしています。

 

 

 

(※写真上:終演後にソリストのお二人とマエストロと。  下:本番中のステージ裏のモニター画像。オケの大きさ、合唱も含めた出演者の多さがよく分かります。)