昨日は名古屋市民会館(日本特殊陶業市民会館)で合唱の審査員でした。
留学前(20代。もう20年前!)に非常勤講師として勤務した男子校中学校さんから今もご縁を頂き、学校行事であるクラス対抗の合唱大会(「名古屋中学校音楽祭」)の審査員を務めさせて頂きました。今回の会場は名古屋市の老舗大ホールとして今も確固たる存在感を誇る名古屋特殊陶業市民会館(=旧名古屋市民会館)で、客席はなんと約2,300席!オペラ公演のメッカ、東京文化会館クラスの巨大な会場で、ひとクラス3〜40人の中学生たちがマイク無しで力いっぱいの声を響かせてくれました。
思春期の多感な時期にこんな素晴らしい会場で、全校生徒や先生方、PTAの観客(2〜3階席にたくさん観覧にいらっしゃっていました。)の前で、同じクラスの仲間と一緒に歌を歌った思い出はきっといつまでも心に残ってくれることでしょう。いくつかのクラスの演奏からは涙が滲むほどの感動もありました。コロナ禍では歌うことも禁止されていたことも聞き及んでいたので、なおのこと子供たちの歌う姿に感極まる思いがして審査も大変でした(苦笑)。
シニア世代の男声合唱団の指導もさせて頂いていますが、中学生男子たちの歌声もまたいいものです。男同士の団結、ステージの高揚感、時折り垣間見える照れた様子なども伝わってきて、採点以上に有意義な時間を過ごすことが出来ました。講評を述べた後に2曲歌わせてもらいましたが、1人じゃ寂しいな〜と思いましたね(笑)。(なおピアノ伴奏は音楽の先生として勤務されている白石英統さんですが、ロッシーニの難曲やカンツォーネでのスーパープレイの連続に生徒たちの目がまん丸になってました!ありがとうございました。)
昔と変わらない名古屋中学校の校風、生徒さんたちの気風が、これからも続いていくことをお祈りしています。大事な学校行事にお招き頂きありがとうございました!
(写真左上:審査員講評のあとにソロ歌唱。手拍子も起きて盛り上がってくれました! 右上:伴奏して頂いた白石先生と、巨大会場をバックに。 下:審査書類一式。運営担当された先生方の準備やお気遣いにもいつも感心させて頂いています。昔も今も、先生方も生徒さんも本当に素晴らしい学校です!)