ギター奏者とのコラボ

16日(水)は東京の宝くじドリーム館で、ギター伴奏によるコンサートでした。

 

 

オーケストラを除くと、ピアノ無しのコンサートはもしかしたら初めてかもしれません。それくらい、歌の伴奏=パートナーと言えばピアノ(鍵盤楽器)というのが定番なので、今回は本当に貴重な機会となりました。

 

 

演奏して下さった松尾俊介さんは国外(フランス:パリ)でも長く研鑽され様々な経験も豊富で、多ジャンルにわたった今回のプログラムのどの曲でも素晴らしい技術と美しい音色をご披露頂きました。トークでご本人も「音色の美しさがギターの魅力」とお話しされましたが、その通りに会場のお客様(定員の満席近くご来場頂きました!)もギターの響きに耳をそば立てて聴いて下さいました。”聞こえる”音楽と”聞く”音楽の違い、みたいな感じでしょうか、数日前まで迫力溢れるオペラの世界が続いたので、繊細でしっとりとした曲も多かったこの日は内容も対照的でとても心地よかったです。

 

 

無料のロビーコンサートということもあって、サプライズ的に一曲だけ自分でも弾き歌いをご披露し(「セビリアの理髪師」のアリア。なお6月の日生劇場公演でも実際に弾き歌いする予定です。)、せっかくの機会なので2本のギター伴奏によるカンツォーネやスペインの歌も歌わせてもらいました!イタリアやスペイン(フラメンコの祖国!)などラテン系の国にはやはりギターが似合う曲も多いですね、コンサートの副題である「〜地中海の愛と情熱を歌う〜」のとおり、後半は華やかでテノールらしい曲で盛り上がりました。最高に楽しいコラボでした!

 

 

アンコールは有名な「虹の彼方に(Over the Rainbow)」を日本語で歌いました。今回初めて歌った曲ですが、「もしもこの世が暗い雲に満ちていても/ほら、魔法の道/虹の彼方の空は/夢見た事が本当になる」という歌詞が偶然、ちょうど今のご時世にマッチしているように思えて歌いながらグッと来ましたね。ギターの哀愁を帯びた音色と共に、しっとりとコンサートを締めました。また是非ギターとの共演が実現することを願っています、皆さんもどうぞご期待下さいませ!

 

 

 

(※写真は本番の様子。感染対策のため入口のドアは開放したまま、外気を浴びながらの演奏で2人とも指がかじかんでしまいました(苦笑)アクリル板や客席のディスタンスなど、まだまだウィズコロナの環境での本番は続きそうです。左下は松尾俊介さん!イケメン!)