第九!第九!第九!

昨年は全て中止となった「第九」が、今年は無事帰って来ました!

 

 

まず先週の12日(日)は、お馴染みの福井県小浜市で”コロナからの復活第一号”となる2年ぶりの「第九」でした。ソリストとして2013年から連続してご一緒させて頂いていますが(その間、指揮の古谷誠一先生をはじめソリストのメンバーもオーケストラもほぼ固定で、毎年アットホームな雰囲気の中で出演させて頂いています!)、開催運営にあたってはきっと今年が一番ご苦労があったこととお察しします。有志市民による合唱団はやはりコロナの影響を受けて参加者が例年より少なくなっていましたが、でもその代わりに中学生、高校生が多数出演してとびきりフレッシュな歌声を響かせてくれていました!ベテランとなった常連メンバーさんたちから若い世代に受け継がれる「若狭小浜の第九」はまだまだ進化されています、勝手ながらこれからもいちファンとして応援させて頂きますね!

 

 

昨日の18日(土)は愛知県小牧市で、当地を本拠地とする中部フィルハーモニー交響楽団さん主催の「第九」に出演。繊細で情熱的な飯森範親さんの指揮のもと、小牧市民有志の方々と名古屋芸術大学の学生、そして同大学OB・OGを中心メンバーとするハルモニア合唱団さんという3団体合同での熱演が会場を沸かせてくれました。終演後は満席の客席から盛大な拍手が送られ、この地方では稀に見るハイレベルな「歓喜の歌」に、自分もソリストでありながら観客の一人になったような思いでカーテンコールの時にたくさんの拍手を合唱団に送りました。マスク着用のハンデをものともしない、本当に素晴らしい合唱でした!小浜と同じく、こちらも多くの若い大学生が同じステージで感動を共有してくれたことを嬉しく思います。また一緒に歌えますように!(なおソリストのSp山田知加さんは今回初共演でしたが、彼女が名古屋芸大の学生だった頃に自分が教員として実技試験の採点をしたりしたこともあって、こうして数年後に大きな舞台でプロとして一緒にお仕事が出来て感慨深いものがありました。既にびわ湖ホールでオペラに主演するなど、将来を嘱望されている卒業生の一人です!)

 

 

そして来週26日(日)は年内最後の本番となる、大阪市での「第九」が予定されています。大阪での「第九」は初めてなのですが、会場がなんと!”日本初のクラシック音楽コンサート専用ホール”として名高い、ザ・シンフォニーホール大阪の大ホールです!国内最高峰の音響を誇る、関西を代表する会場で歌える「第九」はきっと特別なものとなるでしょう、今から楽しみで興奮しています。今週までは大学勤務もあるため東京と名古屋と大阪の移動が続く上、ここ数日で急激に冷え込みが厳しくなりましたが、しっかりとコンディションを整えて大阪で2021年の良い締めくくりが出来ればと思います。

 

 

なお「第九」の間隙を縫ってあさって21日(火)は新宿ガルバホールで「愛の妙薬」のハイライト上演です。大好きなイタリアオペラを歌うと声のコンディションも整う気がしますね、良い声で歌えるよう願っています。素敵な共演者さんたちと皆様をお待ちしています、どうぞ火曜日はお気軽にガルバホールへお越し下さい!

 

 

 

(※写真左上:小牧市の「第九」終演後に合唱団皆さんと。前の方に指揮の飯森範親さんと合唱指導の馬場浩子先生を挟む形でソリストの皆さん。  右上:同ソリストと飯森さん。  左下:小浜市の「第九」ソリストと指揮の古谷誠一先生。セレモニーでお花をもらうのもコロナ禍では貴重なことです。  右下:来週の本番会場、ザ・シンフォニーホール大阪。1,700席!  中央:「第九」の創造主、ベートーヴェン。)