明日からは新国立劇場で「ランスへの旅」に2日出演です!
藤原歌劇団、二期会、新国立劇場の共催ということで、歌手もオペラ団体の枠を超えて、今回ならではの”豪華メンバー”でお届けする「ランスへの旅」。2007年のペーザロ・ロッシーニフェスティヴァルのアカデミー公演で初めて出演して以来、2015年の藤原歌劇団公演、昨年の名古屋での公演に続く4回目の本作出演となります。
自分の演じるベルフィオーレはフランス人騎士ですが、スコアの登場人物欄にあるように「快活でエレガント」「あらゆる女性を口説く」という、一見とても”ナイト(騎士)”とは思えないような軽薄な人物設定なのですが、オペラの最後のシーンでは出演者全員の賛歌のリードを取るという大役も務めます。この二面性も含めて、天才ロッシーニならではの特別なテノールの役柄を担当できる幸せを感じながら、今回も楽しんで歌い演じたいと思います。
4回目にして今回が最大の劇場となる新国立劇場は約1,800席。本場のロッシーニフェスティヴァルの会場(ペーザロ市 ロッシーニ劇場)の2倍以上の大きさなのですが、演技はもちろん、レチタティーヴォと呼ばれる「語り」の部分も含めて、遠くのお客様にも納得してもらえるように頑張りたいと思います。
国王の戴冠式=新しい時代になる時に作曲されたこの演目を、令和元年に上演するという記念すべき公演です。主役級キャストが代わる代わるアリアや重唱を歌い、その妙技を競い合うかのような”大ガラコンサート”、”顔見世公演”とも言える個性的な作品ですので、どうぞお気軽にまずは新国立劇場にご来場頂いて、めくるめくロッシーニの名人たちの”至芸”をたっぷりとお楽しみ下さい!
(※写真は本番会場の新国立劇場オペラパレス 。)