昨日は朝から合唱コンクールの審査員と夜はシニア合唱団の指導でした。

「Nコン」で知られるNHK全国学校音楽コンクール、その愛知県大会の三河地区予選中学校の部を審査して来ました。今年もまた高いレベルの演奏の連続で、採点も順位発表も困難を極めました。

単に音楽的に優れているだけにとどまらず、どの学校も気迫や思いが溢れるというか、一生懸命に歌と向き合ってきた日々が垣間見えるようで、聴いていて何度も胸にこみ上げるものがありました。自分も歌う立場として彼らから学ぶもの、気付かされるものがたくさんありました。参加した生徒の皆さん、本当にお疲れ様でした！

夜は男声シニアコーラスの指導へ。中学生とは平均年齢で約60歳、中には歳の差70歳以上(！)もあるメンバーもいる合唱団ですが、それはそれはまた格別素敵なハーモニーを奏でて下さいます。

留学前からボイストレーナーとしてご縁があるのでかれこれ12,3年のお付き合いですが、老練な独特の音色は他のどの男声合唱団とも異なる個性的なもので、途中メンバーの入れ替わりはあってもその「いぶし銀」の音色は健在です。外国の古典作品から日本語の王道合唱曲やコミカルなアンコールピースまで、多彩なレパートリーを披露してくれます。何よりメンバー皆さんが合唱が好きなのが伝わってきます！

スカラ座の研修所では合唱のコースでしたが、こうして一日中合唱の素晴らしさに浸ると、合唱団の中で仲間と声を合わせる楽しさを久しぶりに思い出すことができました、

8月18日の主催コンサートでは合唱へのリスペクトの思いで、普段はソロで歌うことのない合唱の名曲「遥かな友に」を歌う予定です。

(※写真はNコンの課題曲の楽譜と審査員用リボン徽章。)