下関→埼玉→東京→名古屋→福井→岡山

「藤原義江記念演奏会」のあと4か所で「第九」に出演し、明日から「おんかつ事業」です。

 

下関では郷土出身の藤原歌劇団団員の皆さんと親交を深め、またふるさとのお客様にオペラ歌手の生の歌声を聴いて頂く貴重な機会となりました。佐藤美枝子さんはじめ、出演者全員の心のこもった歌声を山口県の皆さんにじっくりと聴いて頂くことが出来て本当に有意義なコンサートとなりました。個人的には幕間に流された藤原義江の実演(日本語歌唱による歌劇「リゴレット」より”女心の唄”と、作曲者自身による伴奏で山田耕筰の”鐘が鳴ります”の2曲の録音が会場に流されました。)がとても印象的でした。偉大なる先人に改めて思いを馳せるコンサートとなりました。

 

 

自分にとって、「第九」は何度歌っても難しいと感じる代表格の作品です。一週間に4回歌ったのですが、場所も指揮者も共演者も変わる中、「第九」という作品自体は変わらないにも関わらず、4回とも全く異なる演奏となりました。クラシック音楽は同じ曲を何度も何度も演奏するという特徴がありますが(それこそが「クラシック」たるゆえんでしょうか)、その度に新しい発見あり、同じように演奏出来ないもどかしさありで、特に「第九」は一生をかけて歌い続けていくことでさらに自分の演奏に磨きをかけていかねばと思います。

 

コバケンさん(小林研一郎先生の愛称)の炎の指揮姿!

新国立劇場合唱団のまさに日本一の合唱力!

読売交響楽団さんの素晴らしいサウンド!

小松長生さん率いるセントラル愛知交響楽団さんの熱演!

名古屋と小浜のアマチュア合唱団さんの第九への強い意気込み!(小浜ではたくさんの小中学生も参加して大人顔負けのドイツ語でしっかり歌ってくれました!)

大学時代からお世話になった古谷先生の指揮で歌える喜び!

心強くも笑いの絶えない愛すべき共演ソリストの皆さま!

 

全ての公演が充実したものとなりました。本当に幸せな一週間でした。

 

 

 

さて、明日からは岡山に移動して、「おんかつ事業」でアウトリーチとコンサートです。ソプラノの廣田美穂さん、ピアニストの高橋裕子さんと3人で、普段の演奏活動とはまた違った角度から音楽と向き合って来ようと思います。寒さ対策もばっちり、元気で行ってきます!

 

(※地図の赤・・・12月に来訪、橙色・・・9~11月に来訪、緑・・・1~8月に来訪。複数回訪れた所は最近に訪れた方で色分けしました。やっぱり9月からの秋のコンサートシーズン、特に12月は移動距離が多いようですね。)