南知多町の海のすぐ側での合宿とコンサートが無事終了しました。
勉強より本番より、最大の目標は何よりもまず「全員無事帰宅」でしたが、無事任務完遂されてホッとしています。炊事も全て学生が担当したので(一食は私がパスタを作りましたが)、衛生管理の面は特に気を配って臨みましたが、親御さんから預かった大事な学生たちと全員健康なまま解散できて、とにかく安堵しました。
7時起床からラジオ体操(!)で一日が始まり、9時から休憩を挿みながらも夜の8時まで、学生たちにはみっちり歌と音楽漬けの日々を過ごしてもらいました!発声のレッスン、本番のリハーサルに加え、喉休めも兼ねたレクチャーが計6回。資料やパソコンの動画を利用した”座学”で改めて発声の仕組みや関係する体の器官の構造、または歌手としての心構え的な事などを一緒に勉強しました。
そしてコンサート。詰めかけた満員のお客様(生徒の身内の方も遠方からたくさんお越し下さいました。愛知県内はもちろん、北海道、千葉、岐阜、大坂方面、果ては留学中の韓国からわざわざ来られた御親戚も……)の前で、それぞれに精一杯の演奏を立派に披露してくれました。度胸満点の演奏もあり、緊張で歌詞が飛ぶ子もあり……でも未来の歌手たちが懸命に歌ったそのすべてを、会場のお客様が温かく見守ってくれていたように思いました。
時には少し背伸びもしながら、それぞれのペースでこのまま成長していってほしいと思いますね。
また今回、門下生ではありませんがゲストとして参加・出演してくれたピアニストとソプラノのお二人が本当に大きな力を貸してくれました。慣れない歌の伴奏を一気に15曲も演奏してくれた伊禮漢菜(いれい かんな)さん、ゲネプロで聴けたピアノソロの「清らかな女神よ Casta Diva」はその美しい音色に本当に感動しました。お疲れ様!そしてソプラノとしてはもちろん、なんと伴奏ピアニストとしても活躍してくれた成田七香(なりた ななか)さん、歌手とピアニスト両方でその才能を発揮してくれて他の人では代えのきかない存在です。本当にありがとう!
ちなみに、初めての自主計画の合宿を経験した若輩先生(本人)は完全にオーバーワーク。空調と疲労で声帯を痛めて、前日から薬漬けの必死の調整でなんとか本番はやり遂げましたが……喉の不安という点ではここ数年で一番本番が怖かったですが、逆にチャンスと捉えて、喉=楽器が不調の時にどうしたらテクニックでカバーできるかをひたすら考えて歌いました。これも勉強!(でも強く反省!!)
そしてそして。コンサート会場のオーナーであり、現地で終始面倒を見て下さった林浩子さん(名古屋二期会)が今回の立役者であり救世主でした。林さんのお気遣い、お心配りがどんなにか学生たちや私自身の励みになったことでしょう。感謝してもしきれません、本当にお世話になりました。(ブログで合宿の詳細を写真付きでドキュメントして下さってます!すごいっ!! www.pipi-maritime.com/)いつかまたみんなで、南知多町に歌いに戻って来て恩返しできたらいいなぁと願っています。
(※写真は右下を除いて、林さんが撮影してくれたもの。のちのち貴重な記憶として思い出されることと思います。右上の本番終了後の花束はサプライズでしたが、このあと打ち上げでもらった記念品が「ヤバすぎ」ましたね……今回のメンバー全員で撮った写真が飾られたオリジナル写真立てなのですが、なんと偉大なるテノール歌手Di StefanoとDel Monacoのブロマイド付き!!まさに一生の宝物になることでしょう。みんなありがとう!Mille baci!!)
さて、疲れた喉をケアしつつ今週から東京での長期滞在スタート。四国での中学校公演の「魔笛」に取り掛かります!暑さと集中豪雨に負けず、頑張ってきます!!