明日20日(日)の愛知県瀬戸市での『椿姫』公演のため今日からお泊りです。
自分以外のキャスト、スタッフの皆さんは東京からですので当然宿泊ですが、今日のリハーサルと明日の午前中のゲネプロを考慮すると、県内とは言え移動時間と体調を考慮すると宿泊の方が俄然ありがたいですね。
さて、プロのナビゲーター(元NHKアナウンサーの村上信夫さん)による解説付きオペラハイライト上演の「オペラぺらぺらコンサート」シリーズは、ソプラノの天羽明惠さんご自身の企画。今回も主役のヴィオレッタ役の出演はもちろん、台本から演出、リハーサルの段取りまでほとんどすべて彼女が担当・監修されて作られています。
ちょうど来週、自分のセルフプロデュースコンサートがあるのでその準備の大変さが分かるような気がしますが、天羽さんの場合はお住まいがドイツ(!)なのでより御苦労もあるかと推察します。今回も一週間前に帰国されたそうです!
それでもこうして積極的に舞台を制作されるその実行力、体力、情熱などが、共演者やスタッフなど周りの人を突き動かすのでしょうね。
天羽さんと歌わせてもらのは数年前に初共演させて頂いてから今回で5回目ですが、一本の作品で恋人役としてご一緒するのは初めてです。しかも『椿姫』ということでとても楽しみにしています。その卓越された歌唱を、皆様どうぞお楽しみください!
そしてジェルモン役の須藤慎吾さんとも昨年初めてご一緒して(『蝶々夫人』、「ロッシーニ協会定期演奏会」)これが主役級として初めての共演舞台です。その素晴らしい美声と奥深い表現力に、お客様以上に近い距離で触れられる「特権」を頂き光栄です。いま日本で最もお忙しいバリトンの一人である須藤慎吾さんのヴェルディ歌唱をお聴き逃しなく!
入場料は1000円です。生誕200年のヴェルディ・イヤーにふさわしい『椿姫』で、皆さんも今年のオペラ鑑賞をスタートしてみませんか??
(※写真は1955年のスカラ座での伝説的『椿姫』。M.カラスとE.バスティアニーニ。初日のアルフレード役のG.ディ・ステーファノはあまりにカラスにばかり拍手が集中するのに腹を立てて降板、2日目からG.ライモンディが急遽代役として歌った。結果的にこれがライモンディのスカラ座デビューとなり、このあと20年間「スカラ座のテノール」として出演し続けた。)