11月24日(土)、25日(日)に上演される『蝶々夫人』のリハーサルが続いています。
本番まであと10日余りとなって、リハーサルもそろそろ仕上げの段階に入ろうとしています。
今週はいわゆる「通し稽古」や「オケ合わせ」も予定されています。本番へ向けてだんだん出演者全員の気分が高まっていくこの段階のリハーサルがいつも好きで、オペラ制作の醍醐味のような気がしますね。
個人的には、いつ見ても「救いようのない」悲しみを覚えるこのオペラ、演出の粟国淳さんも「正直に言うと嫌いです……」とリハーサル冒頭に話してくれましたが、だからこそ丁寧に、『蝶々夫人』の真実を伝えたいという気持ちが強いのかもしれませんね。細部の表情や体の角度、言葉の隅々まで神経の行き届いた、本当に素晴らしい演出稽古が続いています。
ゴロー役として2回公演の両日に出演するので、2組の主役キャストと共演できる喜びは格別です。そろそろ微妙な演技のタイミングの違いを掴まねば、と今日もはりきって出かけようと思います!(写真は使用している楽譜と対訳本)