立川市民会館でのオペラ・ガラコンサートが盛況のうちに終わりました!!
写真は終演直後に楽屋への通路でパチリ! 右から↓
牧野正人さん(Br) 藤原歌劇団
清水華澄さん(Ms) 二期会
河原忠之さん(Pf)
高橋薫子さん(Sp) 藤原歌劇団
望月哲也さん(Tn) 二期会
砂川涼子さん(Sp) 藤原歌劇団
村上敏明さん(Tn) 藤原歌劇団
本人
事情を知らないまま質問したら、やはり団体の枠を超えて共演することは少ないとのことで、お客さんにも出演者の皆さんにも貴重な機会だったようです。企画・実現された主催者のご尽力と信頼関係あってのキャスティングですね。
そしてもちろん、地方のフリー歌手に過ぎない私はというと全くの門外漢(?)、TVや音楽誌で見聞きしてきたスター歌手・ビッグネームに終始、気後れしてました(苦笑)。だいたい、この熱いさ中に、気合を入れ過ぎてただ一人”スーツ”で会場入りしている時点で田舎者丸出しでしたね(爆)あ~恥ずかしかったー
本番は『セヴィリアの理髪師』の3重唱と大アリアを歌わせてもらしましたが、何と言っても3重唱のお相手が高橋さんと牧野さん!!これがどんなに名誉なことであるか、歌をやってる若い方々ならきっと分かってもらえるはず……
いつかこんな日が、と夢見事・絵空事で思っていたことが実現して今その舞台で現実に一緒に歌っている時の感覚は、なにかフワフワした(おそれ多くも恋人役ロジーナの高橋さんの肩を抱きながら、となりでフィガロの牧野さんが高いラを爆音で放つシチュエーションって!!)、でもだからこそ大切に演奏したいという落ち着いた気持ちが入り混じっていたように思います。
ともあれそこは3人ともROSSINI好きという共通項の元、有名オペラの珠玉の名場面を”喜々として”歌わせて頂きました。そう、音楽の前では年齢やキャリアも関係なくみんな”卑しい芸術のしもべです”(『アドリアーナ・ルクヴルール』のセリフより)と、畏縮しそうになる自分に言い聞かせながら。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
色んなお褒めの言葉や過分な好評も頂きましたが、何より嬉しかったのは共演者の方々や伴奏の河原さん、演奏会に関係されたベテラン歌手の方から、「いつかまた何かやろうね」と言われたこと。(昨夜の記憶ですが、今思い出すとまた胸にグッと来るモノが……!!)
この言葉は自分にとっては「金の言葉」です。
ちょうど今取り組む藤原歌劇団のオペラも、2年前の『タンクレーディ』で初登場した後で再び誘って頂けたことが本当に嬉しいのです。
「実家の父ちゃん母ちゃん、息子はこんなにすんげぇ人たちと一緒にコンサート出たよーー!!」って自慢したいけどそのすごさが分かってもらえない口惜しさ……(笑)
今回もまた誰と分かち合うでもなく、自分だけの記憶の宝石箱に入れておこうと思います(だいぶたまってきたぞ~)。